海見えて

海見えて ぼくの形に 枯ひまわり  ・・・えぞを 
22

われ 86才の・・夢は・・

小学生への おきまりの課題作文がある。
「将来何になりたい」かを書きなさい。

多くの子どもが極めて現実可能な職業を書く。

わたし達の時代には、そんな作文課題はなかった。

気がつけば・・戦争の中に居た。
戦後 多くの子どもは 命を脅かす病魔にかかり、
それを治療する薬さえ無かった。

貧困と飢餓・・襲いかかるそれらの中で 明日を夢見る
希望を語る言葉さえ 見つけられなかった。

ひたすら 「今日を生きる」 それだけだった。

そんな中で わたしは 将来の夢を持っていた。
奇跡のような夢を見る事が出来たのは・・活字を読んでいたから。

子どもの本は限られていたから・・字さえ見れば読んでいた。
「これ何という字?」 両親への質問はそれに尽きていた。

後に夫と出会い聞いた・・7才違いであったにもかかわらず
「字さえ見れば 何かを読んでいた」と・・

     P1052403 - コピー

1938年 3月  樺太、樫保 於いて 遠音8ヶ月

幼いときから持ち続けた 夢とは「外国航路の船長さん」だった。
この荒唐無稽な夢は 今日も私のキャパの中に、揺るぎなく座している。

      P1052405.jpg

1940年3月・・起源 二千六百年を記念して 遠音2才4ヶ月


見つけました! 
2017年に日本郵船132年の歴史の中で、女性として初めての船長となる


でも幼い頃からの夢は・・外国航路を巡る 豪華客船の船長さん
そして・・
あろうことか客船に乗船している人々の物語を紡いでいた。

昭和37年 4月11日  函館空港にて。
新婚旅行で乗った 初飛行機は 函館からー丘珠空港だった。
こんな写真は いまなら 絶対撮れない。

P1052406.jpg
そして このたびのスタートから数十年経ち
  「桜追いかけ旅」 「ミュージアムを訪ねる」 「湧水巡り」など
多彩な旅へと続いた。

いま・・ 「 暮らす様に旅をする」を どうするかの岐路に立ち。

外国航路の船長さんになりたい。。きょう86才の わたしは
何処へ行こうとしているのだろう・・・ 


16

雪の華

7時 起床・・たっぷりと睡り・・カーテンを開けると

わー   あー  と おもわず二つの感嘆詞を発した。

初雪だ~~

    国道へ向かう道
P1052402.jpg



   これは きっとクリスマスローズの葉  きれいに雪化粧されて・・

P1052398.jpg

P1052397.jpg

      春・・さくらの咲くのを待つように  初雪を待つこころ・・


    
       釧路川へ向かう道
P1052401.jpg


    わたしも 町も 枯れた草花も・・深いねむりにつく・・

P1052400.jpg

8

アトサヌプリ (硫黄山)

「アトサヌプリ」は、アイヌ語で「裸の山」を意味する。

山肌は木々が生えておらず、そこかしこからゴウゴウと音を立てながら噴煙が上がる。

アトサヌプリを登り、この貴重な自然美を楽しむ「アトサヌプリトレッキングツアー」は、
弟子屈町の認定ガイドにより特別に立ち入りが許可されている。

P1052391.jpg


硫黄山と人との出会いはアイヌの人々が硫黄を焚き付けに使っていたことに始まる。

硫黄採掘によって、ほぼ未開の地であった弟子屈・釧路を含めた道東の産業が急速に発展。

鉱夫たちがクワなどで採った硫黄をその場で精錬し、馬と舟を利用して釧路まで運ぶ。

P1052393.jpg


やがて 運搬の効率化を図るために
標茶(しべちゃ)の釧路集治監から多くの囚人を雇い、鉄道を敷設した。
道内では、 手宮に続く二番目の鉄道であった。

歴史を知るとき・・いかに過酷な労働であったかを知る。
多くの人々が死んでいった・・。

子どもを見ると 何故か本能的にシャッターを切りたくなる。

裾野の樹木 どれも低木で、硫黄のために大きな樹木にはなれない。

P1052396.jpg

アトサヌプリ裾野に 広大なパーキングが有り、シーズン中は500円

遠音親子は、必ずここの売店で・・温泉卵を買う。5箇~600円
硫黄山の地熱で蒸す卵は、独特の味がして何処にも無い。
素通り不可。 

卵を買うためだけの駐車でも駐車料金を取られるので注意


最終コースは~~ホテルパークウエイの日帰り入浴。¥500
レストランは無い。 

日中は 殆ど人が居ない。露天風呂有り。床暖で暖かく 清潔
夫が生前 その湯が一番のお気に入りだった。

宿泊も 安い・・川湯駅まで5分ほど。 (釧網線ーせんもうせん) 

駅前に 摩周湖の伏流水 汲み放題。 駅前のケーキ 行列。
ここで お腹がすいた人は・・自然一杯の食事を。

小さな旅は これで終了。 パソコンが弱ってきているのか?
更新記事が 飛んで行ってしまい、落胆する。

16

屈斜路湖 (くっしゃろこ)和琴半島

和琴半島(わことはんとう) 屈斜路湖から延びている島。
やはりここが一番好きかな?

和琴半島の標高は?
面積:79.6 ㎢ 周囲:57km 最大水深:117.5m 平均水深:28.4m 標高:121m
和琴半島は全体的に地熱が高く、 冬でも凍結しない場所が多くあり
随所で温泉が湧くようすも見ら れる。

P1052369.jpg

右側が露天なので 湯が出入りすると見えて 湖の色が違う。

P1052371.jpg

まさしく露天風呂   ご高齢の男性が入浴中、[池の湯]の中には色々な箇所から湯が溢れ出ている。 
一番自分の好きな温度の所へ入ると良い。

夫と二人・・シーズンオフの雨の中、傘を差して入ったこともある。
こんな時は、ふたりとも ガキだ   だ~れもいない湖も、露天も二人じめ。

P1052374.jpg


砂湯へ来た。 ここは地熱が高く・・何処を掘っても湯が沸いてくる。
スコップで穴を掘り にわかの露天風呂を作るも良し。
砂地の上でのキャンプを楽しむもよし。無料の大きな駐車場もある。

P1052375.jpg
                                           
生まれ故郷の話しでもしているのだろうか?遠くシベリアを語り合う・・
二人の・白鳥・・
戦争は嫌だね

P1052377.jpg

P1052379.jpg

無数の小さな鳥たち・・写真をアップしながら・・
冠羽がないので 「スズガモ」と考察した。

「湯けむり2」 の尊敬する・・鳥ブログを書いてらっしゃるかたに
お聞きしたいなーと。  キンクロハジロとよく似ているけれど冠羽が見えない。



P1052380.jpg

P1052384.jpg


ここにも居た。熱き思いを持つ故に 悩み多き・・我が子・・・
望郷やみがたし。

P1052386.jpg

人が踏み込める自然、屈斜路湖、一方人を寄せ付けない摩周湖。
どちらも良い・・    つづきは明日へ・・遠音

12

摩周湖伏流水

二人とも 自然に癒やされたいと、意見が一致した。
進路を 屈斜路湖 (クッシャロコ)へと・・

丹頂(タンチョウ)を 今日は7羽見る。 

P1052354.jpg

固有名詞は 「タンチョウヅル」ではなく、「タンチョウ」と呼ぶ。

頭頂の赤が見えないけれど、綺麗な赤い頭をしている。
真ん中が子ども・・両親に見守られて 育っていく。

羽を開いて居るところは 自然の中では 滅多に撮れない。
この後、三羽は わたし達の頭上を越えて 飛び去った。

弟子屈に入って間もなく美留和 (ビルワ)地区の 摩周湖の伏流水
が 冬期間でも流れている。

P1052361.jpg


P1052363.jpg

寒くないのかな? カヤックに乗る人、釣り人もたくさん来ていた。

凍えそうになれば・・この湖にはたくさんの自然の露天風呂がある。

P1052366.jpg

屈斜路湖(くっしゃろこ)は、北海道東部(道東)の弟子屈町に位置する自然湖。
日本最大のカルデラ湖で、全面結氷する淡水湖としても日本最大の面積を持つ。

P1052365.jpg

                  つづく・・・したっけネ~ 遠音